吉江　清朗　略歴

1914Ｔ3・11・21吉江亦市・みゆきの四男として辰野町で出生。
1928Ｓ3・4諏訪中学に入学、飛田先生・三澤先生等の指導により霧ケ峰の植物調査を行い、植物学・風土産業の基本を学ぶ。
1936Ｓ11・3宮崎高等農林学校卒業。
Ｓ11宮崎高等農林学校雇員、郷里の先輩宮澤文吾博士の指導の元宮崎県の植物調査を行い、大量の標本・資料を作成し報告書を作成、世界の地表緑化を目指した。
1938Ｓ13・4・1横浜市坂田種苗ＫＫ入社。
Ｓ4・10第１回招集、13・8～15・4上海地区。
1940Ｓ15４月復員、５月坂田種苗茅ケ崎農場に勤務、花卉育種及び原種生産を主とする。
1941Ｓ16・4林美枝子と結婚、以後三男が生まれる。
1943Ｓ18・1坂田種苗退社、内閣調査研究連盟資源研究室・主任研究員、陸海軍現地自活資料の調査及び報告。
1944Ｓ18・8第２回召集、上海を経て広東省（香港の北方）で終戦。
1946Ｓ21・4復員、資源研究所解散に伴い退社。
辰野にて自営農業に入る。水稲・蔬菜の栽培。
1948　Ｓ23横浜市東京植木に花卉種苗供給開始。馬越種苗（株）に蔬菜種子の原々種供給開始、営業指導。
伊那園芸連の愛知トマト（現カゴメＫＫ）に加工用トマト栽培指導開始。
酪農を始める。
1949Ｓ24東京植木（株)・馬越種苗（株）の発展に伴い花卉・蔬菜の育種・種子生産、栽培指導を行う。
上辰野の土地購入、二十世紀・バートレット植付け。
1950Ｓ25東京国際園芸（株）に花卉の種苗供給、栽培指導。
1951Ｓ26企業合同した第一園芸（株）に対し花卉種苗の委託採種開始。第一園芸により、英国よりベルギー産球根ベゴニアの球根150球を入手する。（Ｓ13頃輸入した球根ベゴニアを栽培）
1952Ｓ27農林省種苗名登録第44号「卯月小松菜」登録。
1953Ｓ28長野県産業教育審議会委員に委嘱される、10期20年勤める。農業後継者として研修生をＳ28～Ｓ53年に合計30名を受入、多くの農業高校で講演・指導等を行った。
昭和25年～35年栽培指導、伊那トマト栽培組合600名、伊那園芸果樹研究同志会100名余、伊那種子生産組合（上・下伊那、諏訪、松筑）400名。
1963Ｓ38第一園芸（株）の委託採種をやめる。南荘園育種農場自営に移る、委託花卉採種組合員60名。以後昭和48年頃から精密工業が盛んになり農家の労働力が減り、委託採種が困難となった。自家採種以外の採種事業を止める。経営の重点を球根ベゴニアと多年生植物に移す。
宮澤文吾博士のハナショウブを元に、交配・育種を重点的に行い、早生種のハナショウブ群を完成した。
前サンケイ新聞社社長水野成夫氏による「花を主体とする観光事業」に協力することとなる。
1964Ｓ39日本ベゴニア協会発足・入会。
1965Ｓ40サンケイ新聞社付帯事業として、滋賀県にサンケイバレイのベゴニア温室が完成し、栽培指導及び種苗の供給を開始する。
1966Ｓ41サンケイバレイ（後にビワコバレイ）で日本で初のベゴニアガーデンがオープン。
ライネルト氏育成の球根ベゴニアが導入され、本格的な交配育種が開始され、日本の気象になじんだYS系球根ベゴニアが出来、日本各地に誕生したベゴニアガーデンに供給されることとなった。
1967Ｓ44伊豆観光開発（株）天城ベゴニアガーデン始まる。
1970日本園芸文化協会入会。
1971Ｓ46腰痛始まる。７月天城で球根ベゴニアＴＶ放映。
1972Ｓ47ヨーロッパ視察、オランダの世界園芸博で、日本のシュウカイドウと球根ベゴニアの交配種を作った功績に対し「1972フロリアーダ銀賞」を授与された。
1976Ｓ51NHK出版より「球根ベゴニア」を出版、８月NHK・TV「球根ベゴニア」放映。
1977Ｓ52NHKラジオ早起鳥放送。
1978Ｓ53NHK・TV趣味の園芸（天城）、TV12CH家の光園芸百科。
1980Ｓ55５月NHK・TV「地獄谷ベゴニア園」、浜松フラワパークへ花菖蒲。
1981Ｓ56辰野朝日新聞（後に辰野日報）へ「園芸事はじめ」連載。
日本植物園協会入会。
1982Ｓ57NHK・TV「クジャクサボテン」辰野で収録・放映。
1983Ｓ58７月肺炎、吉原医院・昭和伊南病院入院、土光敏夫氏来辰。
1984Ｓ59神代植物園の球根ベゴニア栽培指導、小田急湯本ベゴニアガーデン始まる。
園芸文化協会の園芸功労賞受賞。
1987Ｓ62韓国三星竜仁農場球根ベゴニア栽培指導。書斎完成。
2001Ｈ13辰野町名誉町民に認定される。
2004Ｈ16・8・690歳の生涯を閉じる。

園芸事はじめ　　飾り扇子

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