種苗の求め方[3]──専門店や同好会の利用を

オモト・東洋蘭・イワヒバや古典植物等を扱う専門の商社は全国的に非常に多いが、最近はシャボテンの通販を行う店が非常に少なくなった。これは荷作り送料がかかりすぎる事も影響している。いろいろの園芸雑誌の広告によってカタログを送ってもらうなり、車時代であるから直接出掛けて思うものを求めてくるのがよい。
最近はいろいろの専門の園芸団体があって、会員になると有償無償で新旧の品種が入手できる。私の所属する日本ベゴニア協会では、無料配布を受けたら必ず他の会員に配布するという事をやって20年。ただ今はいくつもの支部会員を加えると1000人近くになり、会報や例会視察で容易に世界中から協会に入った種類品種が入手できる。
種苗商の広告は農園芸関係の専門雑誌や、趣味の園芸・園芸ガイド・楽しい園芸等に沢山のっている。ガーデンライフには「求め・譲る・交換希望」の欄があって、ちょっと入手しにくい珍品が入手できる。辰野町内でも皆さんがどんな珍品を持っているか欲しがっているのか私には見当がつかない。私がお手上げのものを沢山立派にこなしているのを見受け、辰野の素人園芸も上の方は特級である。
楽しみを分かちあう事もこんな世の中では必要と思い昨年はロータリークラブの後援で月に1回アマチュア向きの講習会をしたが、今年も4月から再開したいと考えている。質疑応答もその時に。
   (辰野朝日新聞・昭和57年2月13日掲載)

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園芸事はじめ/信州でガーデニングを楽しむためのエッセイ集