庭木の夏の手入れ──刈り込み・整枝ですっきり

ツツジ類ほかの春と初夏の花も終わり、強い新梢が長くのびて見苦しくなった。刈り込み等の整枝をする時期になった。枝先だけを刈りそろえておくと、強い枝の先からは更に強い新芽がのび出して樹型を乱す。ツツジの長くのびた強い枝は昨年から時には一昨年の枝まで切り除いた後で、新芽の先を刈りそろえると美しい刈り込み姿ができる。レンゲツツジやミツバツツジ(イワヤマツツジ)の仲間は新梢の先にもう来年の蕾をつける準備がはじまっているので、強いのびすぎた枝だけを切り除く。他のツツジ類は7月10日ごろまでに先刈りをしないと新しく出た芽の先に明年の蕾ができない。バラ類は花後に新梢のおよそ半分を切り除く。四季咲きクレマチスは花柄の下1節の葉をつけて切り除く。
ウメ・カキ・ナシ系の枝の上側に直っすぐに強く伸びてきた新梢は今のうちに基部からすっかり切り除くと、下枝に日も当たり、先の方の充実に役立ち、明年の蕾着きを助ける。
   (辰野朝日新聞・昭和57年7月3日掲載)

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