草花の整枝──ベゴニアは切り下げる

春から咲きつづけている草花の中には花の枝がのびすぎて姿の乱れているものが多い。特にペツニア(つくばねあさがお)とベゴニアのセンパーフローレンスは花の咲きつづけた枝は見苦しくのびている。花の咲いた所からは側枝はでない。それで下に枝や側芽のある所まで切り下げる。そうすると半月経たぬうちに又整った姿で美しく開花をつづける。インパチエンスの鉢植もそうするがよい。同じインパチエンスでもホウセンカは切り戻しは切口から腐るので切らない。
ダリアは古い花殻は早目に切りとる。大輪や中輪種は頂上の蕾を残してその下の蕾や側枝を3〜4節は早目に摘みとると美しい花を楽しんだり、切花にするにもよい。花壇や鉢植用の小型種も古い花を早く切りとらぬと姿も悪く後の花付が悪くなる。バラは散った後はその枝の半分は切り取る。外側の芽の上で切るのがよい。四季咲クレマチスも散ったら花の下1節の葉をつけて切りとる。
   (辰野朝日新聞・昭和57年8月14日掲載)

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