間引きの要領──徐々に適当な間隔に

種子が生えてくると思った所へ思うように生えてはくれない。せっかく生えても根切り虫などでバタバタと食い倒されてしまって、畑がまだらになってしまう。急に低温になって来そうだから早く間引きをしたい。ゾロゾロと生えている所は全部そっくり間引いて、それから次第に適当な間隔に間引いていく。
菜の類は欠け株の所へ間引き苗を補植すればよい。間引いてすぐ植えるよりは1〜2日ほど湿った土の上において水をかけておいたのを植えると活着がよい。ダイコンでも移植ができるが、先の方へはのびず、植えた根の長さよりやや短く、太くて先の方は小根だらけのダイコンができる。
ホウレンソウとシュンギクは生えたらすぐに3センチ以上の間隔に間引く。生えた当時密生していたら最後まで大きくならない。
秋播き春咲きの草花は秋のうちならケシの類でも移植できる。間引きと移植は早めに。プランターで育苗する時には思い切って間隔をとっておく。
   (辰野朝日新聞・昭和57年9月11日掲載)

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