大根の首曲がり防止──本葉が3〜4枚になった時軽く土寄せを

首曲がりの大根はどうして出来るか。地大根や赤筋大根と聖護院丸大根は首曲がりにならないが、宮重系や練馬大根は首曲がりができやすい。今年のように台風に吹き回されて、数枚の本葉の時に倒れるとしんが横にかしいだままで生長する。厚まきしてあったのを急に間引いても苗が倒れて首曲がりとなる。これを防止するためには、本葉が3〜4枚になった時、軽く土寄せをする。風雨で傾いたままの苗はしんを上に向けるように土寄せをすると首曲がりにならない。首曲がり防止の土寄せは時期が早すぎると生長を遅らせてしまう。
サルビアの良い種子をとるには、一つの花穂が半分咲いた時に上を摘みとってしまう。そうすると残した花にぎっしりと種子がつき一斉に熟するので、穂の一番上の苞をのぞいて種子が褐色になった時に穂ごと摘みとって数日陰干しにし、その後、良く乾かして種子をふり出す。ジニアは花弁の枯れかかった花を摘みとる。マリーゴールドは遅く熟した花ほど良い種子がとれる。
   (辰野朝日新聞・昭和57年9月25日掲載)

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