マリーゴールド[3]──有機質肥料を多めに
フレンチマリーゴールド千寿菊は草丈が低く、枝張りや大型のポットに多く使われ、秋末までよく咲きつづけるが、肥料切れには弱いので、有機質の肥料を多めに施しておく。プチ系は最も小型でよいが肥料切れには特に弱い。蕾が小さくなったら大急ぎで追肥したり乾きすぎる時は特にたっぷり灌水する。フレンチマリーゴールドは品種によって株の大きさが違うので定植の時の株間は小型種は20センチ、大型類は30〜40センチに植える。 マリーゴールドの初期栽培で絶対守らねばならぬことがある。苗は肥培して株間を十分にとり、間引き移植等の際は双葉が地上に1〜2センチ出るくらいに浅植えをし、雨滴等で茎に土がはねあがって付着することを防ぐ。これ本当中の本当である。種子は9月中旬以降に枯れた花がらの中にできるが、晩秋の雨で腐りやすい。私もだいぶ試みたが日本の空中湿度では輸入種子のような種子はとりがたい。 (辰野朝日新聞・昭和58年3月19日掲載)