種子まきと苗植え[2]──サトイモは4月下旬

花の球根のうち一番早く植えてよいのがグラジオラスで、ダリアは4月に入って、カンナは4月下旬。シュウカイドウの戸外で冬越したものは4月上旬に芽を出してくるが、掘りあげてある球根は4月中旬に植える。サトイモの種子イモは4月下旬以後に植えるのがよいが、暖所で芽出しをしておいて5月中旬に植えつけるのが賢明。
早くまくと発芽までに種子の腐ってしまうものはこの地方でいうササゲ(本名はインゲン)・トウモロコシ・オクラ。花ではサルビアと大輪アサガオやヨルガオ、ヒョウタンや野菜のユウガオやヘチマ。これらは4月下旬以後にまく。早く作りたい時にはビニールハウスやマルチの暖かい所でまく。
月末からはツマミナの類、シュンギク、ホウレンソウをまく。ネギ苗を失敗して自分で苗を作りたい人は4月はじめまでにまくと6月末に定植でき、ちょっと短いが十分のネギを秋に収穫できる。
ネギやタマネギの苗が凍みあがって根が露出したり倒れているのには大急ぎで土入れが必要。ネブカネギ苗はやせて小さくても多量の窒素質の肥料をやってはいけない。
レタス類は温度さえあればいつまいてもよい。
   (辰野日報・昭和58年4月2日掲載)

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