4月上旬までに早くまいて早く生える草花はヤグルマソウ・ヒマワリ・エゾギク、ちょっと発芽に日数がかかるがキンセンカ・ハナビシソウ・ヒナゲシ等。このうち、ヒマワリとエゾギクは7月上旬まで何回かに分けてまくとよいが、他のものはおそくまくほど小さく開花してしまい、また、移植も早めにする。ハナビシソウとヒナゲシは移植できない。
帝王ガイザイクほかドライフラワー用の種子まきは前に書いた。クロッカスやバーベナと早咲きコスモスも4月10日になったらまきつける。加温できる所で早くまいて4月下旬以後霜の心配がなくなったら移植してもよい。
ケイトウ・ハゲイトウは早くまいても高温にならないと生えない。4月下旬以後の播種が安全。
ナデシコの仲間は早くまけばその初夏から咲くもの、秋にまいて防寒したものが春から咲くもの、夏前にまいておかねば今年花を見られぬもの等非常にいろいろの系統と種類があって、一つひとつ書くことは大変。美女ナデシコとして売っている本物は4月中旬までにまけば6月中旬から咲くはず。
マツバボタン(ポーチユラカ)はおそくまくほど元気な大株になる。
(辰野日報・昭和58年4月9日掲載)
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