苗植え 種子まき──薬剤散布の励行を

そ菜のうちで出来不出来の差の多いのがオクラとピーマンである。この辺で作る野菜のうちで一番生える時から高温を要する。じかまきをするのはちょっと早いくらい、今まくならマルチを要する。ポット苗を植える場合は根を真っすぐに深くのばして植えつけ、25日ころまではポリマルチを要する。
じかまき、移植ともに最初のつぼみから3番目までは早めに掻(か)き落とすと共に、アブラムシが付きやすいので薬剤散布を励行する。ピーマンも定植はおそい方がよい。ちょっと見ではアブラムシは付かぬ様だが、よく若いうちにアブラムシが付いてバイラス病にかかりやすい。葉がのびのびと伸びずヒツツリのできた葉の株は大至急抜き捨てる。その手で健康な株にさわると接触伝染するから厳重な注意が必要。
トウモロコシを長い間食べようと何回にもまきわける時、春先は第2回目を20日くらいあけてまいたのでは収穫期は第1回と重なってしまうから、25日は遅らせること。インゲンマメ(当地でササゲと通称する)も遅くまく方が発芽と生育が素直になる。
サトイモも地温はあがってきたが芽出しをして定植するか、マルチを行う。
   (辰野日報・昭和58年5月?日掲載)

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