肥料の種類と効き方[4]──土の中の空気 |
土の中の空気というと何だ! と言われる人が多い。土がカチカチに固まっている所では表面から化学肥料のいくらよいのを施しても少しもきいてこない。土が微粒で、有機質を含んでいないと更に植物の育ちは良くない。大きくなってはいけない盆栽を作るにはやせた細かい土を使うが、早く太くなってもらいたい盆栽はやはり肥えた粗い土で植えて、根に空気や土壌微生物の繁殖するようにしてやらねばならない。大輪菊や大輪朝顔を作るには土の中に十分の空気があって、しかも速効性の肥料は少なくなった1年寝かせた培養土とか、肥料分の少ない腐葉土を多く入れ、わずかずつの追肥をして平均したそろった葉と花を作るのである。 |