ギボウシ[2]──変化が多く楽しみ |
ギボウシは葉を観賞するものが多い。大葉種は草丈1メートルを超え、広卵形の葉身が50センチにもなるものから、小さいものは済州島のベヌスタ種で草丈10センチ位でかわいらしい。露地植の場合と鉢作りではこれが同一種かと思われるほど姿が異なってくる。大きく作られた方が美しいもの、小さく作るほど美しいものがあり、広い庭では自由に大きくして、大型種、中型種と小型種を組み合わせて楽しむのが良いし、総てを鉢植にして楽しむ法がある。小鉢で作るほどかわいらしく美しい種類がある。小作りにすれば3.3平方メートルで50種以上を作ることができるが、大型種は矢張り地植にして十分に肥培する方が見ごたえがある。肥えた大きな苗から小鉢作りはすぐには出来ない。前記のベヌスタを葉長2センチの小作りにするには3年ほどかかる。 |